一番身近な人

先日、あるセミナーで講師が次のようなことを述べていました。
「漠然とした社会や、名前も顔も知らない誰かのために働くのは、とても難しいことです。
私も50歳を超えますが、まだまだその域には達していません。だからこそ、まずは身近な人を笑顔にさせるために働くことを意識し、徐々にその輪を広げようとしています。」
「身近な人」という言葉に、家族や友人、ともに働く仲間の顔が浮かびましたが、講師が続けた言葉に、はっとしました。
「また、あなたにとって一番身近な人というのは、まず、あなた自身です。最初に一番身近な自分自身を喜ばせ、次に周囲の人を喜ばせる。それが社会や他の誰かを喜ばせることにつながります。この順番を間違えると、働くことの意味がわかりにくくなるかもしれません」
 さて、あなたはどうでしょうか。誰かを喜ばせるために、自分の気持ちを押し殺したり、
ずっと我慢したりすることはないでしょうか。
 まずは自分の仕事を好きになり、その仕事ができることを感謝する。それが本当の意味で、誰かを喜ばせるための第一歩です。
                                                        2015年3月『月刊朝礼』より

PAGE TOP